先日の投稿、米国際貿易委員会(ITC)って何? ~2018.6.8~と、
トヨタ他を対象に特許侵害を理由とするITC申立[詳報] ~2018.6.11~に関連したニュースです。

「ITCによる調査を迅速化する100-day pilot programが、正式に採用され、2018.6.7以降のすべての申立に適用されることになる」と、Jones Dayが報じました(2018.5.29)

“New ITC Rules Take Effect June 7, 2018”

http://jonesdayitcblog.com/new-itc-rules-take-effect-june-7-2018/

従来は、同じ100-days pilot programでも内容は、申立人が国内産業の実施者に該当するのかどうかを迅速に判断する(トロールによる申立を排除する)目的で設けられていたパイロットプログラムだったのですが、新ルールは「ADJ(審判官)に複数の調査を並行に進めることができるように、効率的な管理のための種々のツールを利用できるようにした。」とされ、審査の迅速化を図る内容になっています。

当事者になってしまった場合には、迅速な応答が求められることになると思われます。現地代理人とよく相談しながら、対応する必要がありそうです。

以下は、感想です。

先日、ご報告したBroadcomによるトヨタなどを対象としたITC申立は、この新ルール発効の翌日ですから、新ルールが適用されことになります。
このような日付の符合、「自動車の輸入関税を25%に上げる」というトランプ大統領の恫喝もあり、米国はあらゆる手段で日本の自動車を槍玉に挙げてきているようです。
かつて米国からの攻撃に晒された半導体産業と同じように衰退しないように、私にもできることがあれば微力を尽くしたいと思います。